NIKUMAN総回診

ポン酢付けりゃうまい

黒服バイト 高級ラウンジ それは魅惑の世界  第1話 基本

 黒服 と言う言葉をご存知だろうか。

 

黒服とは キャバクラ 高級ラウンジなど夜の女性が働く店でウェイトレス的な役割をこなす、男の従業員である。

 

 

 

 

 21歳のある日、友人にバイトに誘われる。内容は深くは聞かなかったが、バイトを探していたため行くことにした。

 

 この決断が、のちの人生を大きく変える。このバイトに出会っていなければ、肉(私)は社会を、金の力を、そして女を深く知ることはできなかっただろう。

 

 

初出勤で店の前に来る。祇園にある店なので、きちんと雰囲気に溶け込んでおり、外から見ると、二階建ての日本家屋といった感じだ。

 

 

 スライド式のドアを開けると、またドア。今度のドアは真っ黒でどでかい内開きのドアだ。ずいぶん厳重だなと思いながらドアを開け、店内を見回す。薄暗い、飲食店ほどの広さの店内に、 テーブル席が4つ、大きめのカウンター。豪華めなバーといったイメージだ。

 

実際の写真

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カウンターの中におばあさんが一人立っていた。

挨拶をすると、「マネージャーの恵子です。」という。

マネージャーってなんじゃいと思いながらも、まず何をしたらいいかを聞き、仕事を始めた。

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 いわゆる高級ラウンジ、クラブの流れはこうだ。

 お客さんは入店すると、入り口で待っている黒服が席まで案内する。すぐさま女性が数人やってきて席に着き、おしぼりを渡し、お決まりの言葉「お水割りでよろしいですか?」といい(ホントに言う)、飲み物を作り始める。

 

 この時の飲み物はいわゆるボトル をミネラルウォーターで割り、氷を入れて作られる。ボトルとはお客さんがその店でキープしているウイスキー、ブランデー、焼酎などのお酒である。初来店の時に注文し、無くなると同じものを入れる。値段は10000~50000円など、種類によりまちまちで、焼酎は安いことが多い。

 

 お客さんの飲み物ができると、「私たちも頂きます♪」と言い、女性たちも同じようにボトルから水割りを作り、みんなで話しながら飲み始める。

 

 

 『担当』という言葉をご存じだろうか。各お客さんにはほとんど担当の女性というものがいる。それはお客さん自身が望んだり、その女性が連れてきたお客さんはそのまま担当となったり、という風に決められる。どの女性の担当でもないお客さんは『店のお客さん』と呼ばれる。また『ママ(経営者)のお客さん』と呼ばれることもある。

 

 

 お客さんが店に来てお金を使って帰る、とそのうち10%ほど(店による)が時給に加え、女性の収入となる。後々書くが、料金のうちボトルが占める割合はかなり大きい。なので、担当の女性は自分の収入のため、自分のお客さんをメールなどで積極的に呼び、ボトルをガンガンと飲んで開けて新しいのを入れてもらう、というのが仕事である。

 

 (経営者は、お店のお客さんを女性の担当とすれば、お店の取り分は減ってしまうが、女性は自分のお金のためそのお客さんを呼ぼうとするので、お客さんが来る回数が増え、儲けは大きくなるかもしれない。というようなことを考えながら担当を付けるかどうか決めている。)

 

 だが、ガバガバと飲みすぎるとお客さんの気を悪くしてしまうこともあるし、一人でボトルを開けるのはアルコールの摂取量的に不可能なので、一緒に席に着く、担当ではない女性(ヘルプ)との連携も重要となってくる。それらを気にしながら会話にも集中し盛り上げるのが水商売の女性のテクニック、技術なのである。

 

続き 

 

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