逸話
シャカ族は人類の敵だといううわさを流し始めた桃太郎。その作戦は見事成功し、人々はシャカ族を迫害し始めました。 しかし、彼は満足していなかった。そこで、より深い人々の苦しみを見るため、シャカ族を迫害するための組織を作り、これを那血須と名付けま…
桃太郎は隣国を滅ぼし、苦しみとは何なのか、人はなぜ生きるのかを悟りました。そして鬼の国へ戻り、小さな洞窟に入り座禅を組みました。何日も何日も桃太郎は一切動きませんでした。犬が心配して食べ物を持って行っても、鬼が力ずくで動かそうとしてもダメ…
鬼と手を結び、隣国を征服することを決めた桃太郎。隣国は大きくはないものの、とても豊かで平和な国でした。そこには一人の少年が住んでおりました。 少年は毎日、両親を手伝い、畑で働いておりました。ある時、少年は家の近くに、一匹のやせこけたサルの死…
ついに、鬼の本拠地にたどり着いた桃太郎一行。門を開け、鬼たちの前に進み出てこう言いました。「私を打ちなさい。私はここに打たれに来たのです。」 云うまでもなく、鬼は桃太郎に襲い掛かり、打とうとしました。しかし、あまりの桃太郎の尊さに、振り上げ…
サルの墓を作り、桃太郎はまた旅を始めます。犬々と共に、また多くの谷を越え、山を越え鬼のすみかまであと少しというところまで来たとき、雉の大群に出会いました。大群は声を合わせて言いました、「桃太郎さん桃太郎さん、お腰に付けたきびだんご、一つ私…
やがて犬への説法を終えた桃太郎は立ち上がり、旅を再開しました。犬々もまた立ち上がり、これへ続きました。日照りの砂の大地を越え、極寒の山をやりすごし、少しづつ鬼へと近づいていきました。荒れ果てた森に差し掛かった時、一匹のやせこけたサルに出会…
出掛け際、おじいさんとおばあさんは言った。「このきびだんごを持ってお行きなさい。」桃太郎は言う。「なんとありがたい、しかし私には必要ありません。世界にはもっと飢えている人がいる、アフリカにでも送りなさい。」おじいさんとおばあさんは引いた。 …
さて、桃太郎はスクスクと成長し、立派な青年となりました。かのように見えたのですが、内心常に思い悩んでおりました。「私は死ぬのが本当に怖い。人は死んだらどうなるのだろう、なぜ人は死ぬのだろう、なぜ私はこんなに苦しい思いをしなければならないの…
昔昔、あるところにおじいさんとおばあさんがおりました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが川で洗濯をしていると、川下からモモがドンブラコドンブラコと登ってきました。この川は京より流れ出る川です。おばあさ…