高貴な桃太郎 第2話
さて、桃太郎はスクスクと成長し、立派な青年となりました。かのように見えたのですが、内心常に思い悩んでおりました。「私は死ぬのが本当に怖い。人は死んだらどうなるのだろう、なぜ人は死ぬのだろう、なぜ私はこんなに苦しい思いをしなければならないのだろう、全ての答えはどこにあるのだろう。」悩み続けた桃太郎は29歳の頃には髪が全て抜け落ちておりました。
そんなある日おじいさんとおばあさんにこう言いました。「私は決心しました。遠くの島に非常に凶暴な鬼が住んでいると聞きます。彼らの所に行き、何日も打ってもらい、これを苦しみを知るための修行とします。」
あまりのことに、おじいさんとおばあさんは止めようとしましたが、桃太郎のあまりの神々しさに何も言うことができませんでした。