NIKUMAN総回診

ポン酢付けりゃうまい

世界一の食い物、ラーメン。

(酔っています!!)

 

 

 

先週土曜日、例に漏れず私はラジオ収録へと向かった。

 

このラジオも始まって早4か月。

 

ラジオ中私は未だグダグダの話を連発しており、パーソナリティ3人とその知り合い以外聞いていないのではないかと予想している。

 

 

私には5分のコーナーが割り振られているのだが、

毎回何を言って良いかわからず、そこで話す話題を自分で書いたこのブログから拾うという意味不明、奇々怪々な行動を繰り返している。

 

 

「これは絵師が自分の描いた絵でシコるという所謂「自家発電」とさも似たり。」と自分の中では思っている。

 

 

 

まぁそんな事はさておき、パーソナリティとしてはグダグダでも、京都から東京に向かいまた戻ってくるという身のこなしのみは板に付いてきた。

 

航路はもう完全に定まっている。

 

土曜日の朝9時46分、深草の高速バス乗り場からJR高速バスに乗り込み、

一つ目の休憩所、「甲南バスターミナル」でトイレに行き、ミニッツ冥土のアップルジュースとランチパックのメンチカツ味を買い、バスの中で食らう。

 

バスの中でその日の収録で流す曲と話題を適当に決めながら寝ていると16時40分頃、町田バスターミナルへと到着。

 

電車を乗り継ぎ笹塚に向かい、18時より収録開始。19時半頃終了。

 

東京駅へと向かい、マクドナルドでアップルパイとコーヒー(計200円)を食らいながら時間を潰す。

 

22時頃、東京駅鍜治橋駐車場から夜行バスへと乗り込み、地獄の時間を過ごす。

 

翌朝5時、京都駅到着。すき家で牛丼を購入し帰宅。

これにて一件落着。

 

 

 

 

 

 

乗るものも食うものも毎回完全固定、まさにルーチンワークと化している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

が、先週の土曜は違った。

 

京都駅に帰ってくるまでは全く同じだった、

 

朝五時、バスから降りる。当然バスでは寝られるワケもなく、寝ている奴を見て「なんだコイツ。どんだけ鈍感なんだ。羨ましいワ」とか思いながら6時間ほど暗闇で何もできず過ごした末の到着。

 

そんな瞬間ケータイがピカピカと光り、ラインが入る。

 

 

彼女「今から家行くから、京都駅で七時くらいまで待っといて」

 

 

…...

 

 

ボロボォロの体で待つ私。無駄にデカすぎる京都駅の中で小さすぎる私。

 

 

ケータイの充電も切れ、店にはシャッターが下りている。

 

早朝京都の刺し殺すような寒さの中、謎のベンチに座り何もせず時間を潰す。

 

「無限かよ」と何度も呟いた。

 

 

正直、待つのではなく「先に帰っとくから勝手に来てくれ」と言おうかと思った。

 

それが当たり前だ。もはや体力の限界が来ている。

 

 

 

そんな中私を引き留め、苦行の道を選ばせたのは、

 

 

 

そう

 

 

 

 

 

第一旭

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第一旭は、京都駅真横にあるラーメン屋さんである。かなり有名。)

 

 

 

私は、ルーチンワークで朝五時に京都駅に着くたび、

第一旭の前を通り過ぎ、それが6時に開くことを知っていた。

 

 

ギリギリでタイミングが合わないことを悔しく思い、いつか朝ラーメンをキメてやりたいと思っていたのだ。

 

 

 

丁度いいと思った。

 

その欲望と極寒の中何もせず2時間人を待つ苦行を秤にかけ、前者を選んだのだ。

 

 

思い返せば、私は前日ランチパックとアップルパイしか食っていない。

 

 

 

 

 

七時になり、彼女がやってくる。

 

速攻で第一旭に向かう。するともう10人ほどが並んでいて驚いた。

 

 

10分ほど待ち、中に入り、ラーメンを食う。

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食いながら、私は思った。「これは実は、世界一の飯ではないのか。」

 

当然うまいのはもちろん、目の前には彼女がおり、朝からラーメンを食べるというゴージャスな状況。

 

2時間も野外で待ったせいで体は冷え切っており、腹はペコペコ。

 

そんな中の、湯気立ち込めるラーメン。

 

 

私は思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

この状態で食うラーメンを超える食べ物は、

存在するのだろうか。

 

 

この先、そんなものに出会えるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

多分、無い。

 

 

 

 

 

 

今が人生で一番幸せな瞬間だと気付き、この先これを超える瞬間は無いと悟った時、

 

 

 

 

 

 

 

 

ラーメンを食いながら私は誰よりも不幸になった。

 

 

 

 

 

 

サッサと死のうと思った。

 

(完)

 

 

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