NIKUMAN総回診

ポン酢付けりゃうまい

高貴な桃太郎 第七話

 桃太郎は隣国を滅ぼし、苦しみとは何なのか、人はなぜ生きるのかを悟りました。そして鬼の国へ戻り、小さな洞窟に入り座禅を組みました。何日も何日も桃太郎は一切動きませんでした。犬が心配して食べ物を持って行っても、鬼が力ずくで動かそうとしてもダメでした。

 

 長い長い時間がたったのち、桃太郎は立ち上がりました。彼は長い修行の末、全てを悟っておりました。駆け付けた鬼に向かって言いました。

 

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 「私はすべてを滅ぼさねばならない。自分以外のすべてを。それが苦しみから逃れる最後の方法であり、人生の目的だ。」

 

 鬼と桃太郎はすべてを滅ぼすための相談を始めました。

 

 「力でねじ伏せていくのは簡単だが時間がかかる。民と民とをぶつからせて滅ぼしあうように仕向けるのがよかろう。」

 

  鬼と桃太郎はカネを使って民を煽り、シャカ族は人類の敵だというウワサを流しはじめました。