NIKUMAN総回診

ポン酢付けりゃうまい

黒服バイト 高級ラウンジ それは魅惑の世界 第4話 お客さん

 高級ラウンジで働いていて得なことの一つが、お客さんと喋れることである。そういうお店には、普通の会社員はまず来れない。大企業だろうと基本的には無理だ。それはお金の問題が一つであるが、やはりオーラが寄せ付けないのだ。普通の会社員は、どうしたってあの空間には馴染むことができない。それは人としてのオーラ、というか器なのだ。その事は、申し訳ないが働いている間常に感じていた。

 

 来てはいけない、という訳ではないのだ。実際、何組かは普通の会社員の方も常連として来店していた。普通とはいえ、やはり大企業であったが。。だが、そういう人は、いわゆる遊び慣れた人である。あらゆるお店に行き、システムを知り尽くし。どうすれば自分だけでなく皆を楽しませることができるか知っている人である。そうなろうと思ったら、やはりかなりのお金がかかるので、普通の会社員にはやはり難しいだろう。

 

 となると、お客様のほとんどは当然社長ということになる。社長になるような人は、やはり普通の人とは違っている。何かに挑戦して、あらゆる場面を突破してきたんだなと、何も言わずとも感じさせられる。

 

 また、黒服のような存在にも、気さくに話しかけてくれるし、話がやはり上手い。話していて気づいたのは、誰よりも早く出社して掃除する、という人が社長には多いということだ。

 

 それに、やはり真面目である。何に真面目かというと、自分の哲学にだ。彼らはこれを疑わない。その哲学のほとんどが、人を大切にする、ということである。社員、取引先、自分自身、それになんとお店の女性までもだ。

 

 彼らは必ず周りに気を配る。そしてそれを周りに感じさせない技術を持っている。普通の会社員にはこれが無い。上に立つ人間との差だと思う。

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こういった人々に出会えることは、黒服バイトの一番の得であると言える。

 

 

 

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