ガリバー沖縄旅行記(旧海軍司令部壕編)
三日目の始まり、始まり
えー本日も目を覚ましまして、昨日と同じように朝食を食べ、
9時にはホテルをチェックアウト。
そう、今日は帰宅の日。
昔から旅行の最終日と言えばなんだか寂しい気持ちになるけど、何故か今回はそんな感じでもない。
と、いうか最近寂しさというものを感じた覚えがない。近しい人が遠くに旅立っても、長く居た場所を去ることになっても、、、、、、
ということは逆に自分がいなくなっても、誰も寂しがらないということではないだろうか。
そう、沖縄は私を引きとめない、、、、、、。
沖縄「さぁ、現実に戻るのです。」
.......。
とりあえず出かけよう。
今日の目的地は、
旧海軍司令部壕
ウーム、なんだか穏やかな語感ではない。
なかなかこれを沖縄旅行のコースに入れる人はいないんじゃなかろうか。
しかも最終日の抑えに、、、、、、、。
沖縄ではその昔、世界第二次戦争の末期、1945年、沖縄戦争があった。
旧海軍司令部壕はその時の日本軍の司令部があった壕がそのまま残されたものである。
戦争と言っても、アメリカ、イギリス連合軍の強大な戦力にほぼほぼ防戦一方であり、当時の日本軍の悲惨な状況を窺い知ることが出来る。
らしいけど、どんな所だろう、、、、、、。怖い。。。
まあ行ってみよう。
高台の上にあり、そこそこの距離があるので中学生でも歩きはキツイ。
タクシーを拾い、登る。
到着。
一見、普通の資料館のようだ。
入り口で掃除していたおじいさんに話しかけられる。
おじい「おお~お客さんかい~~。荷物は受付で預かれるからね~。帰りはタクシーも呼べるからね~~。」
八時半に開くところ、九時半ごろの到着だったのだが、自分が初めてのお客のようだ。
それに割とマガマガしいというよりはフランクな場所らしい。
館内に侵入。
うむ、、、、、普通だ。沖縄戦争の写真やら年表やらが貼ってあり、当時使用されていた軍服や飯盒なんかが展示されている。
なんだ、、、、、ビビって損したぜ。どんどん行こう。
奥に進んでいくとここで受付。
料金は440円。安い。これでやっていけるんだろうか、、、、、、。
スーツケースを預かってもらい身軽になってまた奥へと進む。
受付の人「こちらから壕へとお進みください。」
OKハニー。どれどれ、どんな感じかな。
ん?
怖っ
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
いや、いきなり怖すぎるんだけど。。。。。
深い。どこまで続いてるのよ。。。。。。。。。
ヒンヤリとした空気が奥から漂ってくるし、、、、、、、。こんなの一人じゃいけないよ。。。。。。。
まあ、さすがに中には誰か案内の人とかいるか。。。。。危ないしな。。。
カンカンカンと奥に降りていく、、、。靴の音が反響する。。。。。
所々階段が濡れている、、、。
誰もいない。
工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工
ほんとに、誰もいない。
怖すぎる。。。。
何なんだここ。。。。。。。
案内の人もいない上に迷路のようになっている。
出られなくなりそうだ。
オバケが映っていてもおかしくない部屋。
リアル過ぎるよ。
ホントに、当時そのまま過ぎる。。。。。明かりも最小限だし、、、、、。
ヘタな演出打たないほうが怖いのだ。。。。。
DEAD END
順路通りに行ったら行き止まりと言われて引き返させられた、、、、、。
順路って何。
何だろう。。。凄く寒いのだここ。。。。。。
早く出たいよ。。。。。。。
自然と早歩きになっていく私。
そして、、、、、、、
あああ、、、、、、、、、お日様、、、、、!!!!!
遂に脱出。
ああ、、、、怖かった。。。。。。
今見ても壁の感じとかおかしいだろ。。。。。。。。
入り口のおじいさんはいなくなっていた。幽霊だったのかもしれない。
そして12時に那覇空港から飛行機に乗り込み、私の旅は終了した。
沖縄という場所は、なんだか不思議な場所だと思った。
あの日本地図では小さく見える島の中に色々な面を併せ持っている。
特殊な気候。今回も急に雨になったり涼しくなったり暑くなったり理解不能。
独特な県民。フランクな人が多いのかと思ったらそうでもない。気安く話しかけてくれる施設の人もなんだか目の奥に暗闇を隠し持っているようなあの感じ。
駅の壁なんかに貼ってある広告の謎タレント。
美味いのに何故か全国に広がっているわけではない食文化。
場所にしてもそう。
那覇市内を出てしまえばカラッと晴れ渡り沖縄らしくなる郊外。
そして悲惨すぎる過去を地下に隠し持っている。
なんだかどこにいても混乱しそうだった。それが今回、旅行を終えるにあたって寂しさを感じなかった理由かもしれない。
得た思想は二つ。
旧海軍司令部壕には行くべき。と、
以上!!
今日の一曲
「旅人」
ただ一度の人生 悔いのない
ただ一度の 旅を